臨床心理士とは
臨床心理士とは
臨床心理士とは
どのような
資格か?
臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する既に30年以上の歴史のある心理職の民間資格です。1988年に資格認定が始まり、2020年までに全国で約37,000名の臨床心理士が誕生しています。教育、医療、司法、福祉、産業などの領域で活動しています。
どのような
仕事内容か
日本臨床心理士資格認定協会では、臨床心理士の仕事内容を以下のように定めています。臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、人の心の問題にアプローチし、解決を目指していきます。
- 1臨床心理査定
- 2臨床心理面接
- 3臨床心理学的地域援助
- 4上記①~③に関する調査・研究
臨床心理士に
なるには?
受験資格ルート
臨床心理士資格は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会の資格試験に合格することが必要です。受験資格を得るには、以下のようなルートがあります。
- 指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足する
- 臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了する
- 諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する
- 医師免許取得後、心理臨床経験2年以上を有する
資格取得後も5年毎に資格更新審査が行われます。研修を受けたり、研究を行ったりしながら、心理臨床の質を維持・向上することが求められます。
※臨床心理士受験資格に関する指定大学院・専門職大学院、受験ルート等詳細については、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会のホームページをご覧ください。
【関連リンク】
臨床心理士の
資格を
生かせる仕事
臨床心理士は、さまざまな領域で活動しています。現場では、心理療法士、カウンセラー、相談員、心理士など、さまざまな名称で仕事をしています。
職域ごとの現場の例
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会では、各職域の臨床心理士の働く職場の例として、以下のような職場が挙げられています。
分野名 | 施設(名称)例 |
---|---|
教育分野 | 学校内の相談室/教育センター/各種教育相談機関など |
医療・保健分野 | 病院・診療所(精神科、心療内科、小児科他)/保健所/ 精神保健福祉センター/リハビリテーションセンター/ 市町村の保健センターなど |
福祉分野 | 児童相談所/療育施設/心身障害者福祉センター/障害者作業所/ 女性相談センター/老人福祉施設など |
司法・矯正分野 | 家庭裁判所/少年鑑別所/刑務所/拘置所/少年院/保護観察所/ 児童自立支援施設/警察関係等のさまざまな専門的相談業務など |
労働・産業分野 | 企業内相談室/企業内健康管理センター/安全保健センター/ 公立職業安定所(ハローワーク)/障害者職業センターなど |
このほかにも、私設心理相談所を開設する臨床心理士も増えています。